NoteWebディレクター・ハラヒロシのブログ

守・破・離

Webデザイナー・池田くんが「編集デザインの発想法―動的レイアウトのコツとツボ570」という本を読んでいて、”レイアウトのコツとツボが570もあるのか!”と単純に驚いたわけです。デザインの仕事をしていると、その時々で自分の好みの「型」があって、裏を返すとそれに頼りっきりになってしまうこともあります。意図的に多様なもの、異質なものを取り入れて、より多くの引き出しのなかから変化をつけていくことも重要だと思います。この本をしっかり読んだわけではありませんが、”小さくまとまるな”と感じさせらる本のネーミングでした。
武道などの「道」には「守・破・離」という言葉があります。簡単にいえば、まずは基礎を徹底して守り、それができたら自分のスタイルを模索し、独自の型を創造する、みたいな感じです。基礎をつくるには材料となる型が必要です。(自分も含め)Webデザインを志す人には、とことんいろんな型を模倣して基礎を固めるのが、とにかく大事。型がしっかりしているのであれば、変化はたやすい。つまり、いきなり「破・離」はできないし、デザインとしても成り立たないでしょう。
弓道をやっていましたが、最初はとにかく「守」を徹底しないと的には全く当たりません。「破・離」の段階になっても、「守」を怠るとやっぱり当たりません。「守」は絶対的に必要なものだと、強く感じたものです。